Tomoko IKENOUE (ikntmk)

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妊婦にやさしさが伝わるデバイス「スマート・マタニティマーク」

課題マタニティマークは本来、緊急時に妊婦だと分かりやすくしたり、周囲が配慮しやすくすることで、妊婦やお腹の赤ちゃんの安全を守るものですが、マークによって嫌がらせを受けたり、身に危険を感じる出来事も起きており、社会的に大きな問題となっています。そこで、マタニティマークについてアンケートやインタビュー、フィールドワークをおこなったところ、多くの人が妊婦をサポートしたいと思っている一方で、電車やバスで席に座ると「スマホに夢中になり妊婦に気づかない」という問題が見えてきました。解決施策「スマート・マタニティマーク」はこれまでのマタニティマークを、「デバイス」と「アプリ」につくりかえ、この問題を解決します。 妊婦にやさしさが伝わる「スマート・マタニティマーク」は、妊婦がデバイスをONにすると、アプリをインストールした周囲のサポーターに通知が届き、妊婦に気づきやすくなる「プッシュ通知」、妊婦が電車の混み具合で経路を選べる「座りやすさ検索」、妊婦とサポーターが直接やりとりする「シートマッチング」、緊急時に家族や病院などに連絡できる「緊急連絡」といった機能を持つサービスです。このアイデアはGoogle主催のプロジェクト「Android Experiments OBJECT」でグランプリを受賞し、Googleとテクニカルサポーターの支援を受け、2017年1月に第一弾のプロトタイプが完成しました。今後の展望妊婦用デバイスを企業単位、サポーター用アプリを他アプリへの機能追加(SDK)での拡充を予定しています。 さらには「ヘルプマーク」「ハート・プラス・マーク」「耳マーク」や、東京オリンピックでの「訪日外国人」など、様々なマークや対象者向けの展開も視野に入れています。やさしさ から やさしさ が生まれる 社会 へこれらの活動を通じて、マタニティマークの認知向上と理解の浸透、そして人々の意識と行動が変わり、妊婦が安心して暮らせる社会の実現を目指します。スマート・マタニティマーク Facebookページhttps://www.facebook.com/Smart.MaternityMark/